子猫(ぐれちゃん)を保護した後にしたこと

記録

保護直後のぐれちゃんです。
写真だけだと見慣れない人は猫とはわからないかもしれませんね。
目が開いていないのは目やにのせいです。

土の上にいたので、ほこりや泥はある程度落としています。
この状態でも、大声で鳴いていました。
まるで、最後の命を燃やして哭くように切なく。

子猫の保護は、一生のうちに何回もあることではありません。
私も初めての経験でした。ネットや詳しい人に聞きながらなんとか1日目を乗り切ることができました。

ネットには「~しましょう」的な記事が多く、正直すべてをできたわけではありません。
そこで、私が保護してから「何をしたのか」を紹介します。

もちろん、足りないこと、いらないことがあるでしょう。
運もよかったかもしれません。

一つの成功事例としての参考にしていただければと思います。

※勤務先で保護した時点で午後3時。この時間、本来ならば午後診療に間に合う時間なので、すぐに動物病院に行くのがよいでしょう。

清潔にする

保護した後、ぐれちゃんに触る時はアルコール消毒した手で触っていました。
アルコールが無ければ、石鹸で手を洗ってから触っていたことだろうと思います。
それまで、屋外で生活していた猫なので、気にし過ぎかとは思いましたが、やらないよりましだろうということでやっていました。

大まかな外傷のチェック

屋外にいたので、石や下手すれば草などでけがをしている可能性があります。
また、転落などで骨折しているかもしれません。
獣医ではないので、細かいことは無理ですが、目視でわかる範囲の外傷をチェック。
骨折も手足くらいしか判断できないでしょうが、軽く触ってチェックしました。

幸い、ぐれちゃんはケガも骨折もしていませんでした。

体温の保持

一番注意を払ったのが、「体温の保持」です。
哺乳類は恒温動物とはいえ、子猫の時は自力で体温調整ができません。
体温が下がると生命維持に関する生体活動の機能が低下し、最悪の事態を招きかねません。

今回、ぐれちゃんを保護したのは幸いなことに午後3時。
一日のなかで、気温が一番高くなる時間あたりです。
※一日の中で一番気温が高くなりがちなのは午後2時位。

部屋の暖房を入れて室温を25℃にしました。
自習の生徒が「少し暑い」と言ってきましたが、猫を見せると明らかに顔が緩み我慢してくれました。猫すげえ。

段ボールを用意して、タオルを3枚投入。
ペットボトルに60℃くらいのお湯を入れて、タオルでくるみ段ボールにセット。
これで、段ボール内の室温は30℃

この「ペットボトル湯たんぽ」は気に入ったようで、あごのせしたりして温まってくれました。

ノミ・ダニ対策

ノミダニ駆除の薬なんて普通の家庭にはありません。
出来ることは、ノミダニが逃げ出して、人間や先住のペットに被害が出ないこと
しかし、さすがに屋外に出しておくのはかわいそ過ぎるので夜を越す際には玄関で過ごしてもらいました。

玄関に段ボールと断熱シートを2枚ずつ交互に敷いて、その上に段ボールハウスを置きました。段ボールの上は毛布でフタをします。
念のため、翌日段ボールハウスを撤去した後に殺虫剤を撒いておきました。

ミルクをあげるときなどは、新聞紙を使いました。
使い終わった新聞紙は袋などに密閉します。

塾では新聞紙がなかったので、白い机の上にタオルを敷いていました。
万が一、ノミダニが逃げ出しても、白ならある程度わかるかな……と、思っていたのですが、1mmもない白い虫がいるんですね。かろうじて見つけることができました。

帰り際、殺虫剤マシマシでふりまいときました。

ミルクをあげる

最近はホームセンターでもミルクが売っています。
うまい具合に液体の物があったので購入。
湯煎で温めたものを、塾にあったスポイト(実験用)で与えてみました。
スポイトはホームセンターでも売ってます。
文房具コーナー、特に習字用品のところによくあります。
しかし、スポイトでの与え方が悪かったのか、あまり飲んでくれませんでした。
でも、ひとまずは少しでもおなかに入れてくれて安心しました。

※与え方が悪かったようで、数時間後に来てくれた元生徒(動物看護が専門)がたっぷり飲ませてくれました。そんなにスポイト突っ込んでいいんだ……が素直な感想です。

目やにの除去

保護猫にありがちと言われているのが「目やにで目が開かない」。
ぐれちゃんも目やにが溜まっていて目が開かなかったです。
温かい水で目やにをふやかしながら、無理しない程度に取ってみました。

かろうじて目が開く程度には取れました。

全てをやり終えて

現時点で出来そうなことを全てやってみました。
目やにもある程度取れてはいますが、まだ目の周りが腫れているようですし、汚れも取り切れていないです。ぐれちゃんもかなりぐったりした様子です。
耳もまだ開ききっていないので、こちらの声はほとんど聞こえていないんでしょう。
家に連れて帰って、名前を「ぐれちゃん」と名付けました。
聞こえていないかもしれませんが、それでも名前を呼びかけながら撫でると、たまに甘えたように匂いを嗅いできます。
一生付き合っていくという覚悟は、とうについていました。

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